ColorReader EZ – #fromthistothat：商品撮影における使用例

私の仕事のひとつは、お客様の商品を写真で演出することです。穀物パンも、熱風フライヤーも、フォークも、消費者がすぐにその商品を試してみたくなるような魅力的な写真にしなくてはなりません。広告というのは、非常に視覚が重要になってきます。構図やフォルムだけでなく、特に「色」が重要です。クライアントから、「こういう色にしたい」という特定のカラーコンセプトの要望を受けることがあります。また、商品が特別な色のため、その色を正確に拾ってほしいという要望もあります。Datacolor ColorReader EZ（カラーリーダーEZ）は、まさにそのために設計されています。

私はプロジェクトを進める際、実際のデザインに飛び込む前に、まずクライアントと詳しく話し合いムードボードを作成し微調整を行います。

最近のプロジェクトで、さまざまなカトラリーセットを、いわゆるムード写真として撮影する依頼がありました。カトラリーセットで目立つのは、自然からインスパイアされた味わい深い色合いの持ち手です。この色彩を、写真のセッティングで拾い上げたいと思いました。

Before – 異なる要素（元の色彩）

そこで、カトラリーの色であるセージグリーンと同じ色合いの木製の背景を作る必要がありました。小さなトレイは、別のカトラリーのマットなブラウンの色調しました。Datacolor ColorReader EZのColorReader appが、カトラリーのセージグリーンと完璧にマッチするように、調和する濃いめのグリーンを提案してくれたので、フリースタイルのデザインができ、最後に、提案された色の模様が入った白いティータオルで印象付けをし、テーブルセッティングを完成させることができました。

では、具体的にどのように使うのでしょうか。まず、センサーを搭載したDatacolor ColorReader EZをカトラリーの持ち手に当て、ボタンをタップすると、関連アプリを介して測色をします。スマートフォンには、HEXコード、RGBカラー値、CIE Lab色空間の値、RALなどのシステムによる各種カラーコード、地元のペイントショップで通常販売されているペイントカラーブランドの製品名など、色に関するあらゆる情報が即座に表示されます。

この正確な情報をもとに、私は近くのホームセンターに行き、正確なペイントカラーの色調を調合してもらいました。Datacolor ColorReader EZのおかげで、あらゆる物の色調をアクリル絵の具の色に正確に「変換」することができるのです。そして、写真の背景と小さな木製トレイを購入したアクリル絵の具で塗りました。

Datacolor ColorReader EZのもう一つの特徴として私が価値を感じているのが、コーディネートカラーの提案をしてくれることです。アプリにある色彩測定をする機能で「コーディネートカラー」をタップすると、さまざまなカラーパレットの組み合わせが表示され、配色は「補色」「類似色」「単色」「三原色」から選ぶことができます。私は提案された補色セットからダークグリーンを選びました。

アプリ内のカラーコーディネート、正確に色を混ぜて全体像の調和を図る

また、この色はホームセンターで問題なく調合してもらうことができたので、セッティングの最後の仕上げとしてティータオルにスタンプで色付けをしました。

アプリが提案するアクセントカラーを使った小物デザイン

Datacolor ColorReader EZを使うと、左のセットが右の写真のようになり、カトラリーとのカラーコーディネートも完璧になりました。あとは、フードスタイリングを工夫するだけで、思い通りの配色で調和のとれたムードある写真になりました。カトラリーと背景の色合わせが、さりげない効果を生み出し、見る人が思わず二度見してしまうような一枚に仕上がっています。

DatacolorのColorReader EZのおかげで、カトラリーのセットから全体的に調和のとれたカラー設定までを行うことができました。私は、このオプションをお客様に提供できること、そしてすべてのカラーリクエストに自信を持って応えられることを嬉しく思っています。